冬も近づき、師走に入った。


俺は、毎日大学の研究室に行き、その帰りに、なつきのお見舞いに来ていた。


なつきは、徐々にだが体調がよくなり、食事も普通に取れるようになってきた。


なつきの変化に、俺は嬉しくてしかたなかった。このまま順調に退院できれば、俺はなつきと・・・。


でも、クリスマスが近づくのに、恐怖感があった。なつきにはメールのことは話さなかった。


余計な心配をかけたくなかった。