神様の靴音



窓の外に目をやる。


高校生のカップルだろうか、仲良さげに手を繋いで笑い合っている。



「いいなぁ‥
あたしも恋がしたい‥
誰かを好きになってみたいよ‥」



…だけどいつ死ぬか分からないあたしなんて、好きになってもらえるはずが無い。


恋を知らない人生のまま、終わってしまうのかなぁ。


そう思うとなんだか無性にやりきれなくて、涙が止まらなかった。