少年少女は夢を見る



「頼。一口ちょーだい」

「いいよ」

さっきまで頼が使っていたプラスチックのスプーンが私の口に差しこまれる。

間接キス?気にしない。
だって私たち、「友達」だし。


口の中でゆるゆる溶けていくアイスは、さすが400円。

相当においしかった。

「対戦で勝つたびにこんなアイスが食べれるなら、死ななくてもいいかもね」

「…次は絶対私が勝つ」

そのためにも練習しないと。

これは明日も頼の家で特訓だな。