部屋に入って真っ先にゲームをするのかと思いきや、頼は私のベッドに遠慮なく腰かけた。
ドキドキ?
まったくしない。
だって私たち、「友達」なのに。
「死んだら楽になれるなんて、勘違いだよ」
昔聞いたことがある。
自殺をした人は自殺する時の苦しみを、地獄で永遠に味わい続けるんだって。
頼も自分から死んだらそうなるかもしれないんだよ、わからないの?
「でも、死後の世界に行って戻ってきた人なんていない。だから俺たちも死んだ後にどうなるのかわからない。
死んでみないとわからないよ、奈里ちゃん」
「…バカじゃない」
好奇心のためだけに、命を差しだそうって言うの。
ガチャガチャをやるためにお金をつぎ込むのとは違うんだよ。
「…バカなんだ、実は」
知ってるそんなの、とっくの昔に。