今日の対戦に勝つなんて当たり前だ。

だってあれは随分前に俺がやりこんだゲームだし、やってる時間だって圧倒的に俺の方が長い。

なのにそんな不正な勝負にケチもつけず高いアイスを買ってくれる彼女は、相当な男前だ。


明日も彼女は俺の部屋に来るだろう。

今日の悔しさと熱意を引っ提げて。

だけど俺は明日はもう、この世界にはいないかもしれない。


いつもそう思いながら生きてる。