「オレてっきりそうなんだって思ってたから
学校でもクールにして
篠原の前でもわざとそっけない態度とって…
…もっと早く言ってくれればよかったのに」
抱き締められたドキドキで
上条の言葉に返事なんかできる状態じゃない日奈が
やっとの思いで思考回路を働かせる。
「だって…そんなの知らなかったから
すっとそれが上条くんのスタイルなんだって思ってたから…」
しどろもどろになって言う日奈を
上条がふっと笑う。
「今までごめんな…
これからは電話もするから。
部活のない日は一緒に帰るし、
休みの日も会おうな」
頭の上から信じられないような上条の言葉が降ってきて…
日奈がぶんぶんと頭を上下に振った。
そんな日奈をまた上条が笑って…
抱き締めていた腕を緩めた。
「今まで我慢してきた分…
ちょっとだけもらってもいい?」
上条が日奈の頬を触りながら言って…
頷きかけた日奈だったが慌てて顔をそらした。
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