「おい海野」



「はい??なんですか生徒会長??」



「お前、俺の女になれ」



「はいっ!?」



「ちなみにお前に拒否権はない」



「ええっ!?なんでですか!!」



―――――すべてのはじまりは、生徒会長のこの一言からだった……。



それまで平凡だったあたしの人生が、この日を境にコロッと変わり果ててしまうなんて考えてもいなかった……。



これを機にあたしの平凡な学校生活が、悪夢の学校生活になることをあたしはまだ知らなかった。



……あの時の平凡な生活に戻りたいと切実に願う。