(三)
立派な神棚がある室内に通されるなり、冬月は依子の手によって適切な処置がされた。
で、だ。
「姉さん、なあなあ姉さん。姉さんってば、姉さん。無視せんといてぇ」
「どうしてこうなったのかしら……」
後ろから抱きつき甘えてくる冬月には、どんな対応をしていいか分からなかった。
猫みたくゴロゴロと甘えて、依子の髪に頬擦りをする。
「あれ、私の記憶が正しければ、冬月君、私を殺そうとしてなかったかな」
「なに言いはりますの。殺さへん。逆に姉さんを殺す奴――いんや、姉さんに近づく奴は切り刻みますぅ」
「秋月君……」
依子のヘルプの目を秋月は苦笑いで返した。
「冬月は人懐っこい性格さかい。前の母さんの時んも、母さんが撫でたら今やゴロゴロニャンニャン。家族円満どす」


