そう言いながら、冬月に近づく依子。お友達の妖怪たちが怪我した時ように常備している絆創膏とハンカチを手に。
「ほらっ」
「な、なにを」
いいお姉さんらしく、依子は冬月の頬をハンカチで拭いた。
拭いたあとに絆創膏を貼り付け、ぺちぺち叩く。
「いっ」
「我慢なさい。この程度で済んで……って、足っ」
見れば冬月の草履が血で滲んでいた。まさかの傷に、依子もびびる。
「見せてよ、あー、破片刺さってる。蛇神ちゃん、金縛りといて。秋月君、そっちの肩もって!とりあえず、中まで行くから」
「へ……」
「早く!」
呆ける秋月にガンを飛ばす依子。そのさまに何も言い返せず、秋月は冬月の肩を持った。反対側では、依子が冬月の肩を持つ。


