「あ、でも、兄さんと呼ばれているぐらいだから秋月君は男なのね」
「甘いわぁ、依子はん。兄弟やからねぇ、呼び名なきゃ困るぅ思いまして、冬月には『兄さん言ぃ』教えているだけやさかい。
単なる呼称どす。いっそ、今日から姉さん呼びぃとなってもええし」
「どうしてそこまで秘密にしたがるのよ……。まあ、いいわ。おとうといもうと……いえ、おといも君もせっかく来たんだから、お茶でも飲みなさいよ」
「合体させるなやっ」
「だったら性別言ってよ」
「……」
「そっぽ向かない。じゃあ、冬月君。一緒にお茶飲も」
「巫女風情が僕の名ぁを呼ばんといてっ」
「秋月君以上に扱いにくい子ね」
「なにぶん、兄ちゃん思いな子やきに……」


