ヤンデレな弟はお好きですか?



バレたならしゃあねぇ、と、溝出の頭が秋月の前にスライディングする。


「脅されたんだっ。なっ、ななっ、だから許してくれよぉ、秋月ぃ。俺とお前の仲じゃねえ――がっ」


踏まれた。


「僕とあんさんの仲やから怒ってるんどす。言いはりましたやろ?冬月には教えるんやない、と。ええ、ザコキャラ。テレビは一日一時間にしよか?」


「ぎゃーっ、やめてくれえぇぇ!俺からてれびじょん様を取らないでぇぇ!」


おいおい語る骸骨頭を、秋月はサッカーボールよろしく竹林へと蹴り飛ばした。竹がちょうどバーの役割を果たし、ピンボールみたく転々と交錯していった。溝出の叫びなど、誰もが聞く耳持たずだ。


「――さて、何ぃしに来たんか分からんけど。帰るんや、冬月」