老犬チロと私たちの絆

すっかり老犬となったチロは、動きがひどく鈍い。


目も、あまり見えていないようで、よく、エサの入ったお皿や、お水をひっくり返してしまう。


だから、注意深くチロを見てやらないと、チロは食事を食べ損ねたり、水を何時間も飲めなかったりする。


ことに、こんな暑い日は、水のお皿をひっくり返していないか、しっかり確認しなくてはならなかったのに、私は、うっかり寝過ごしていた。


ゆっくりと長い時間をかけて、少しずつ水分補給しているチロに何度も謝りながら、垂れたこうべを優しく撫でてやる。


チロは、垂れたしっぽをユラユラ揺らし、私の誤ちを、すんなりと許してくれる。


私の胸は、また少し痛む。