「全部聞かせてもろたでー!!」
私が頭をひねらせていると、いきなりたっくんの部屋のドアが開いて、竜君が入ってきた。
「…竜太郎!?なんで…」
「みーんな拓海のこと、心配してたってこと。」
たっくんの言葉に、樹さんが答える。
「みんな…。」
竜君の後ろには、S寮のみんながいた。
「あーもー…。みんな盗み聞きとかタチ悪いって。」
たっくんが顔を手で覆う。そんなたっくんの耳は、ほんのり赤かった。
「俺にええ案があんねん!」
竜君が嬉々として声をあげる。
「名付けて、『桜凛パーティーでひよりんをS寮のお姫様にしよう大作戦!!』や!!」
「…S寮のお姫様!?」
「…題名長すぎだろ。」
みんなの非難を浴びながら、波乱万丈の大作戦は幕を開けることになった──…。

