「ひよりん?どないしたん?顔赤いで?」 そのままぼーっとしていると、次は竜君に声をかけられた。 「ううん、なんでもないよ。」 あわてて私は笑顔をつくる。 「登校初日はどうやった?」 「…うん。友達も出来たし、上々かな?」 「そっかー。まぁなんかあったら頼ってな!仮にも先輩やし!」 竜君はそう言って明るい笑顔を向けてくれた。 そうして私の登校初日は、無事に終えることができたのだった。