「ひよりんは、いい子だね。」 優しい声でそう言うと、たっくんは私の頭を撫でた。 「…たっくん?」 びっくりしてたっくんを見上げると、穏やかな視線とぶつかる。 …息が、止まりそうだった。 しばらく私の頭を撫でてから、たっくんは再びマネキンに近づいた。 「…じゃあ、私行くね。」 作業を邪魔しちゃいけないと思って、私はソファーから立ち上がった。 「ありがとう、ひよりん。」 たっくんがにこりと笑って、もう一度私の頭を軽く撫でた。