「…そういえば。私、樹さんの年齢しか知りません。」
そう言うと、竜君が説明してくれた。
「ひよりんの制服のリボンに、桜の花びらの形したバッジついとるやろ?それが学年章やねん。」
言われてリボンを見ると、そこには淡いピンク色のバッジがついていた。
「俺と夕都、遥季が高2、ひよりんと同学年。で、竜と棗が高3。後は樹くんが大学生。」
たっくんが付け足すように説明してくれた。
「んで、俺と棗は高3やから、葉っぱの形したバッジなんや。そんでこの寮にはおらんけど、1年は雫の形したバッジ。」
確かに、竜君のブレザーの襟には、薄い緑色の葉っぱの形をモチーフにしたバッジがついている。
「へぇ…この制服、細かいところまで凝ってて可愛いですね!」
「…ひよりん、この制服…」
「みんな、時間ない!遅刻しちゃうよ?」
何か言いかけた竜君の言葉を遮るように、たっくんが慌てて立ち上がった。
私、竜君、棗さん、たっくんは急いでS寮を出た。

