「…夕都。」
私も、笑顔で名前を呼び返す。
「もう終わったの?」
「うん、大学の講義は午前中だったし、打ち合わせはさっき終わったよ。…華と友香と話し込んじゃって、遅刻しそうになって怒られちゃったけど。」
庭を歩きながら、今日あったことを夕都に話す。
「…陽依らしい。」
私の話を聞きながら、夕都が薄く笑う。
「…もう。それより、締め切り、間に合ったの?」
「…ん、なんとか。」
「そっかー、じゃあ、しばらくはゆっくりできるね。」
さりげなく、手を絡める。
あったかい手のひらが、ぎゅっと包み込んでくれる。
…この瞬間が、幸せだなぁ。
そう思いながら歩いていると、私はあることを思いついた。

