ドスッ 私が蹴りを入れたのと、男の頭に制裁が下ったのと、ほとんど同時だった。 「なんだてめ…むぐっ」 私を襲うはずだった男の抗議の声を塞ぐ手。 「しーっ、ここは図書館、静かにね?」 「相手してもらえる女がいねぇからって、汚ねぇ欲望でこいつに手ぇだすんじゃねーよ。」 「…まぁ、陽依に手ぇ出したくなる気持ちは分かるけど。」 「なっ!ちょ、棗、口を慎まんかい馬鹿やろー!」 「…棗も竜もうるさい。台無し。」 伸びた男達の後に視界に入ったのは… やっぱりS寮のみんなだった。