「ちょっと遥季?どこ行くの?」 私が焦って名前を呼ぶと、遥季がふふんと笑う。 「デートしよーぜ!!」 その一言に、クラス中が騒めきたったのは言うまでもない。 「陽依ずる〜い!明日話聞かせなさいよ〜!?」 後ろの方で、華のそんな呑気な声が聞こえた気がしたけど、私は遥季についていくのに精一杯だった。