「…っ」
もうやだ…
どうしてこんな…
こんなことになるの?
夕都は釉梨さんのことを想い続けていて…
それはどうやっても揺るがない気持ちで。
私が入る隙なんて、どこにもなくて。
そんなこと、痛いくらい分かってるよ。
分かってるけど…。
雨粒なのか、自分の涙なのか、分からない雫が私の頬を伝う。
夕都にキスされたことよりも、夕都が釉梨さんと私を勘違いしたことがずっと辛かった。
結局私は…
自分のことが一番可愛くて、可哀想なんだ。
そんな自分がもっと惨めで醜く感じて、よけいにやるせなくなった。
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