「夕都〜…?入るよ?」
ノックしても返事がない。
私はゆっくりとドアを開けた。
「…夕都?」
夕都は、机に突っ伏して寝てしまっていた。
…疲れてるのかな。
…疲れてるよね。
「夕都…風邪、引いちゃうよ?」
夕都に遠慮がちに声をかけてみたけれど、夕都はぴくりとも動かない。
…気持ちよさそうに寝息までたてちゃってるし。
「かけるもの…」
今さらだけど、夕都の部屋にちゃんと踏み入れたのははじめてだ。
…どこに何があるか分かんない。
サイダーとオレンジのジュレが入ったトレーをサイドテーブルに置いて、私の部屋へブランケットを取りに戻った。

