「…さて、そろそろ夕都に夜食を届けに行く時間だ。」 ちらりと時計を見ながら、樹さんは立ち上がる。 「…夜食?」 「そう。作家には締め切りがあるからね、よく徹夜してるよ。」 …そっか。 樹さんの言葉に納得して、私は思わず頷いた。 「…あ、私持っていきますよ?部屋に戻るついでですし。」 「そう?じゃあお願いしちゃっていい?」 「はい!!」 そうして、私はサイダーとオレンジのジュレが入ったお盆を受け取って、樹さんにおやすみなさいを言って、私は夕都の部屋へ向かった。