結局夜中まで寝られなくて、私はリビングに何か飲みにいくことにした。
「…陽依ちゃん?まだ起きてたんだ?」
ソファーに座っていた樹さんが、微笑みながら声をかけてくれた。
時計は12時を少し回ったところを差している。
「…はい、なんだか目が冴えちゃって…。」
曖昧に笑って、私は樹さんに答えた。
「陽依ちゃん、こっちおいで。」
樹さんが、自分の隣をぽんぽんと叩く。
私は首をかしげながらもおとなしく樹さんの隣に腰を下ろした。
…こんな時に、不謹慎だけど。
樹さんはお風呂上がりなのか髪が少し濡れていて、ほんのり石鹸の匂いがして…
少しだけドキドキしてしまう。
「…陽依ちゃん。」
「…は、い。」
いきなりじっと見つめられて、私は息が止まりそうになりながら返事した。
すると次の瞬間、樹さんの手が私の頭を撫でていた。

