「…釉梨(ゆうり)くん?」 「え…?あの…。」 テラスに行く途中、知らない男性に声をかけられた。 …だけど、人違い? 「お父様、その子はクラスメイトの音宮さんよ?ごめんなさい、陽依ちゃん。」 同じクラスの池田さんが、困ったように笑った。 「…あぁ。すまないね。」 池田さんのお父さんらしいその人も、困ったように笑って謝ってくれた。 …人違いくらい、これだけ盛大なパーティーではあり得る話だよね。 気を取り直して、私はテラスへ向かった。