「…。」
パーティー会場で。
みんながそれぞれ忙しいのは十分分かってる。
でも…
一人にすることないじゃんかー!
仕方なく、私は美味しそうな料理を手にとる。
…こうなったら、ガッツリ食べてやる!!
料理は立食形式で、最低限のマナーを守れば無礼講って感じだから安心して食べられる。
色とりどりの料理を胸を躍らせながらお皿に運ぶ。
…美味しそう!!
さぁ、おもいっきり食べるぞ!!
「…そんなに食ってると、ドレスがきつくなるんじゃない?」
私が料理を口に運んだその瞬間、後ろから嘲笑うような声が聞こえた。
「…棗さん!」
後ろにいたのは、棗さんだった。
「だってみんな行っちゃったじゃないですか。…だったら、食べるしかないと思って。」
膨れっ面で言うと、棗さんは呆れたように私を見た。
「ホントに陽依ってバカ?」
「なっ…ひどーい!」
私が棗さんに軽く手を上げたその瞬間、スッと手を掴まれた。

