「さ、行くよ?」 ゆるやかに奏でられる音楽と、にぎやかそうな人の声。 目の前には、重そうな扉。 樹さんの優しい声に、私はこくりと頷いた。 ギィィ… 扉が開くと同時に、遥季やたっくんを先頭に、みんな優雅に会場に入る。 瞬間、割れんばかりの黄色い歓声が会場に響いた。 「やぁ遥季君、ご無沙汰だね。」 女の人だけじゃなくて、いかにも偉そうなおじ様たちも集まってきた。 …改めて、ここは社交界なんだと実感する。