「さ、出来た!」 華の声に、私は鏡の前に立つ。 「…わぁ!」 自分が自分みたいじゃないって、こういうことなんだと実感する。 友香が施してくれたネイルは、大人なフレンチネイル。 まるで本物のお姫様みたいだ…。 「陽依、すっごく可愛い!」 華が手放しに誉めてくれるから、私は少し照れてしまう。 「…今日が、運命の出会いの日になるかもね?」 鏡の奥で、友香がそう言って悪戯っぽく笑った。