「陽依〜!来たよっ♪」
パーティー当日。
私ひとりじゃ準備出来そうにないから、友香と華に手伝ってもらうことになった。
「ごめんね二人とも…。自分の準備もあるのに…。」
「いーの!こういう時はお互い様でしょ。」
「それにS寮の王子みんなと会えるなんて、そうないしね。」
私が謝ると、二人ともそう言って笑ってくれた。
「じゃあ友香はネイル担当ね。私は髪をアレンジするから!」
そう言うなり、華は着々と私の髪をアレンジしていく。
友香も道具を出してきて、私の爪を整えはじめた。
…それにしても。
二人とも、プロ顔負けの技だ…。
っていうか、二人ともプロって言われても納得できる。
「いいなぁ、S寮のお姫様って。私も拓海君のデザインしたドレス着たかったよ〜!」
華が手を休めずに、私のドレスに目をむける。
「…まぁね。普通じゃ絶対経験できないよね…。」
私は苦笑いで頷く。
2ヶ月前の私は、こんな経験をするなんて思ってもみなかったはず。
…人生、何があるか分かんない。

