…そして、パーティー前日。
「やっと完成したんだ。」
私が着るドレスが完成したと、たっくんが部屋に呼んでくれた。
「…わぁ!」
私はドレスを見るなり、感嘆の声をあげて思わずドレスがかけてあるマネキンまで駆け寄ってしまった。
淡いピンクのマーメイドドレス。
だけど胸元はギャザーが入っていて、腰の辺りには大きめのリボンがついているから、可愛くて少しセクシーな感じ。
「…こんな素敵なドレス、私が着ていいのかな。」
つぶやくように言うと、たっくんがクスッと笑った。
「ひよりんのドレスなんだから、ひよりんに着てもらわないと困るよ。」
「たっくん…ありがとう。」
たっくんにお礼を言うと、たっくんは私の頭を撫でた。
「たっくん…?」
「俺、ひよりんにけっこう感謝してるんだ。元はと言えば、俺が原因でパーティーに出ることになったのに、ひよりん、練習すごく頑張ってたでしょ?」
そう言うと、たっくんは私にふわりと微笑みかけた。

