「さ、ここが校長室。気合い入れていってらっしゃい。」 ぽんと肩を叩かれて見た先には、荘厳な扉がどしりと構えていた。 そこに、金色で校長室とかかれた黒いプレートがかかっている。 …千尋先生と話ながら来たからちゃんと見ていないけれど。 校舎もすごく立派で、廊下には赤くてフワフワの絨毯なんかが引かれてあって。 …私、大丈夫なのかな? 少し不安になりながらも、千尋先生にお礼を言って、私は校長室の扉をノックした。