それから数十分後、文化祭が始まった。教室の窓から外を見てみると校門のアーチから続々と人が中に入っている。
私服の人や他校の生徒、年齢も様々で廊下からは呼び込みの声が聞こえ始めていた。
「どうする?やることないし俺らもどっか回ろうぜ」
竹田はもう教室を出たくてウズウズしているみたいだ。
俺的にはずっと教室にいてもいいんだけど、寅の帽子を被る竹田を見て仕方なく重い腰を上げた。
廊下に出ると呼び込みの嵐。いつもの学校が全然違う雰囲気で、なんだか竹田は子供に戻ったみたいにはしゃいでる。
どうでもいいって思ってたけど、たまにはこういうのもいいかもしれない。
あとでそんなこともあったな、なんて振り返れる思い出になるから。
「あ、長崎たち休憩時間の合間を抜けて2時頃来るってさ」
竹田がメールを読んでいる横で俺も青木から同じメールが届いていた。
竹田もなんだかんだ言って長崎とは上手くやってるみたいだ。まだ付き合ったりはしてないみたいだけど、多分そんな日が来るのもそう遠くない気がする。



