群青ホームラン




それから数日が過ぎて学校では文化祭の準備が着々と始まっていた。

クラスの看板を作ってる人や校門のアーチ作り。ステージで歌を唄う人やダンスをする人はそれの練習。

竹田の言う通り俺らのクラスはやることがないみたいでみんな暇そうだった。そんな中、俺にはうちの出し物のせいで厄介なことになってる。


「由希、あたしミスコンに由希の名前書いちゃった」

「冴木先輩、私たちみんなで先輩の名前書いたんです!」


そんな頼んでもいない報告を一方的にされる日々。そう言われるたびに俺はズシリと嫌なオーラに包まれる。


「いいなお前。もう2年のミスコンは冴木だな絶対」
「………」


やっぱり文化祭サボろうかな。ミスコンとかやるのは勝手だけど、本気で俺の名前とか書かないでほしい。

せっかく悪い意味で注目されることはなくなってきたのに、変にまた目立ったりしたくない。


そんなことを思ってる中、俺のスマホがポケットで振動ていた。メールかと思って開くと、それは青木からの着信だった。


『もしもし?』

青木とのやり取りは基本メールで、学校にいる間に電話がかかってくるのは珍しい。