音無翔、高校2年 この海辺の街に住むフツーの高校生 いや、ちょっと普通じゃないか。 慌てて海洋学園の制服に袖を通す 「やっべー、ギリギリいけるかぁ?」 およそ1分で支度を終えた俺は、朝食も食べずに家を飛び出した 親は両方とも海外に単身赴任中 あいにく起こしてくれる人は家にはいない そして、俺が少し普通じゃない理由がこれ。 「よっと。」