「その写真の男を生き返らせたいのではないのか?」 「っ!!」 目の前がサァッと白くなり、景色が7年前に戻る。 熱気と煙が10歳の俺の体を取り巻く 俺は火事に巻き込まれ、身動きがとれなくなってしまった。 「お母さん!!お父さん!!助け……って。 ゴホッゴホッ!!」 霞む視界のなかで、人影が見えた 「……う!!翔!!」 え……空……? 「翔!!しっかりしろ!!」 「そ……らっ」 「早く走れ!!逃げるぞ!!」 そう言って俺の腕を空は引っ張った。