「仲直りできても、昔みたいな関係には二度と戻れない。それが分かっているから……」 もういいの、と、倉田は寂しげな笑顔を残して、体育館へと歩いて行った。 今の倉田と俺は、似ていると思う。 ずっと大切にしていたものを断ち切りながらも、 心の片隅に残るその存在を完全に消しきれない。 だけど、ひとつだけ気づいたことがある。 蜂谷のことも。 律のことも。 輪廻転生のことも。 すべてから距離を置いてみると、自分の気持ちが少しだけ軽くなった。