「俺はいつも元気だよ」 「……そう?」 ずっと結ばれることを願い続けたカヤと、いま俺の目の前にいる蜂谷。 繋がらなかった2つの糸。 いずれ俺は、自分自身の手で、どちらかの糸を手繰り寄せることになるんだろうか。 「……いま、音がしなかった?」 張り込みを始めてちょうど10日目。 確かにこの階のどこかで足音が聞こえた。 足音の主は音を立てないように慎重に歩いてるようだが、そのたびに廊下の床が軋む音が聞こえてくる。