「でも、なんで律ちゃんがここに?」 「うん、立花さん、美術部に入ったのよ」 ね? と話を振られ、律は笑顔で返事をする。 「絵の表現力がすごいの。ちょっと見てあげてよ」 笹倉さんは律のことをべた褒めしつつ、美術室の棚に立てられているキャンバスを物色し始める。 「笹倉さん、悪いけど……」 丁重に断り、用事を済ませて立ち去ろうとしたけれど。