「まずなぁ。伸びかけの髭が痛いねん。上手下手以前の問題や」 「……そ、そうか」 言いながら無精髭に触れる。 まだ高校生だからそんなに濃くはないけれど、いっぺん帰ったなら剃ってこいよ。 レイヤは意外にも素直に聞いている。 「高校生がいきがって伸ばしたって、何もカッコええことないわ。伸ばしたいんやったらせめて整えろ」 「わかった……剃る」 ふん。 大人しく聞く態度に免じて、お姉さんがもっと教えてやろうやないの。