ロンリーウルフ


驚いて振り向くと、目の前にレイヤの顔。

それ以外、何も見えなくなった。

目を閉じた状態でもくっきり刻まれた二重まぶたの周りに、青いアザがある。

右の唇の端にちりっと違和感を感じた。

レイヤの口の端にあるかさぶただ。

「んっ! んーーー!」

巻き付いたレイヤの腕を叩いてみる。

がっちり絞まって離れない。

事故とか偶然とかじゃない。

このクソガキ、本気で、故意に、キスしてきやがった。