「別に、大丈夫」 そっけなくそう答え、顔を撫で続けるあたしの手首を掴む。 熱い。 その熱に、手の大きさに、力強さに、不覚にもドキッとしてしまった。 「痛ぇよ」 「ああ、ごめん」 バカバカしい。 こんなクソガキを意識するなんて。 好きな人なら別にいる。 あたしはレイヤに背を向け、 「おやすみ」 と言って目を閉じた。 返事はなかった。