ロンリーウルフ


「辻村さーん?」

背後からお局さまの声が聞こえた。

プリンターが詰まっているのに、いつまで話し込んでるのよ、という気持ちがテレパシーのように伝わってきた。

「は、はーい」

せっかくの再会だが、今は仕事中。

この気持ちに浸っている暇はない。

レイヤだって、きっとこれから配達があるのだ。

「あのね、レイヤ」

「うん、わかってる」

サッと帽子をかぶり直し、押印の済んだ伝票を手に持った。