「え?」 首をかしげると、青年はゆっくりと帽子を脱いだ。 黒髪の短髪で爽やかな若いお兄ちゃんだった。 あらあら、なかなかイイ男。 「俺だよ。わかんない?」 知ってる気はするものの、それが誰であるのか、思い出せない。 記憶の限り、こんな爽やかな男友達もいなかったし。 あたしは咄嗟に名札を見た。 『川上 怜哉』 名札にはそう書かれていた。 カワカミ、レイヤ……? 「うそっ……!」