ロンリーウルフ


納品されてきた商品を受けとるのは、新人であるあたしの仕事だ。

「はーい」

返事をして受付カウンターへ走る。

「サインお願いします」

「はい」

慣れた手つきで受領印を押す。

納品書を受け取り届いたものの品番を眺めていると、頭上から声が降ってきた。

「サキ?」

名前を呼ばれたあたしは、条件反射で声の主の方を向く。

帽子をかぶった馴染みの運送屋の青年は、見慣れた男ではない。