ロンリーウルフ


だけど、やっぱり、こんなやつ拾うんじゃなかった。

あんたさえいなければ、大事な講義に遅刻したり、出席を取る講義を欠席することはなかった。

あたしの淡い恋は終わることはなかったし、職場の親友を信じられなくなることもなかったんだ。

クソガキめ。

あたしの穏やかなキャンパスライフを返せ。

そして円満だった職場関係を返せ。

「サキ」

「なに?」

「俺、一生サキのこと好きだよ」

一生だなんて、軽々しく言わないで。

あたしはただ、一週間面倒を見ただけだ。

「アホか」

あんたの人生は、これから目まぐるしく変わっていく。

私のことなんて、思い出の1ページにしかならない。

「ほんとだよ。一生好き」