ロンリーウルフ


ハンガーや洗濯バサミは、すぐわかるところに置いてある。

さっきキレて殴ったのが効いたのか、黙って言うことを聞いている。

あたしは肌の手入れをしながら問いかけた。

「あんた、名前は?」

「……レイヤ」

「苗字は?」

「……さあ?」

「あっそ」

声に覇気がなくなっている。

態度は悪いままだが、やっと上下関係がわかったらしい。

「あんたは?」

「は?」

「名前」