向日葵は、知りすぎていた。 他の誰よりも情報が早かった。 そしてそれを、一番仲の良いあたしに、もっというと口が固く分別のあるあたしに、ついつい漏らしていたのだ。 向日葵の口の軽さは、情報流通先があたしである限り問題ない。 あたしはそれを誰かに漏らそうとは考えない。 問題は、その情報源だ。 改めて思うが、彼女は知りすぎていた。 この店のこと。 そして、響香のこと。 間違いない。 二人はそういう関係だ。