ロンリーウルフ


手すりのないポイント。

横には冷たい水に足を浸している老夫婦がいる。

「今度は何だよ」

眉間にシワを寄せるレイヤ。

あたしは何も言わずに、こいつの背中を思いきり押した。

パシャーーーン!

音の割には地味な水しぶき。

隣の老夫婦の驚いた視線がこちらを向いたが、気にしない。

「テメー何すんだよ!」

金色の髪もダサい服も当然水浸しだ。

「その腐りきった根性、ここの清水に洗い流してもらえ!」

「ふざけんなクソババァ!」

「ふざけてへんわ!」