ロンリーウルフ


「何なんだよ、さっきから。スカッとさせてくれるんじゃなかったのかよ」

「甘えんなクソガキ!」

「んだとババァ」

弱い犬ほどよく吠える。

なんて、よく言ったもんだ。

「カッコ悪いねん、あんた」

「いい加減殴るぞテメー」

「そこがカッコ悪い言うとんねん」

ガン!

レイヤは手すりに拳を叩き付け、図星をついたあたしへの怒りを露にする。

「お前、俺を馬鹿にするためにここに連れてきたのか?」

「単純。馬鹿。猿以下やな、あんた」

あたしはレイヤの腕を掴み、強く引っぱって数メートル移動した。