ロンリーウルフ


この国は、いい国だ。

親がクズでも、カスでも、ウンコ以下でも、あたしたちがちゃんと生きていけるようになっている。

高校に通いたいなら、自分の力で通うことができる。

奨学金だって借りられる。

家がなければ、ちゃんと住まわせてくれるところがある。

そりゃあ、その辺をチャラチャラ歩いてるバカな高校生ではいられないけれど。

厳しい道にはなる。

きっとその分、ずっと強くなれる。

「強くなりなさいよ」

「ナメんな。ケンカなら……」

「アホか。そんなん強さちゃうねん」

ケンカだって相川さんにボロ負けしたくせに。

身に降りかかった不幸に押し潰されるような、ボロボロの捨て犬のくせに。