ロンリーウルフ


「レイヤー!」

「何だよー!」

「頑張りなさいよー!」

「はぁー?」

一度叫びを止めて、あたしはレイヤの方を向いた。

「あたしね、自分で大学通ってんの」

「自分で?」

「そう。そのためにキャバ嬢やってんの」

「……そうか」

「世間は貧乏人に冷たいし、社会は弱い人間に厳しいけど……あたしたちはたぶん、まだそんなに落ちぶれてない」

レイヤはきっと、これまでにも幾度となく危機を経験してきたのかもしれない。

高校生。

一人立ちを目前にして、母親を失う最大のピンチ。

孤独に陥ったあんたに、人生の先輩であるあたしが教えてあげる。

生き抜く術を。